4月も早2週目。桜は完全に散ってしまいましたが、春らしい穏やかな日差しが気持ちいいですね。
さて、突然ですがカーオーディオのここ数年のトレンドはDSPではないでしょうか?
DSPは実際のところ、1990年代からハイエンドユーザーの中ではすでにメジャーな存在でした。僕も当時欲しかったのはロックフォードのEPX-2。IASCAというカーオーディオコンテストが日本各地で開催されていた時代で、多くのユーザーがEPX-2を装着していたと思います。1.5DINくらいのコントローラーと本体。緑色のバックライトが光る液晶画面には憧れたものです。カロッツェリアXシリーズも当時からDSPをメインとしたシステムでした。当時からDSPはハイエンドユーザーの間では人気でしたが、DSPを買って、さらにスピーカーのチャンネル分のアンプが必要になってくるというコスト問題があって、なかなか一般のユーザーに浸透しづらかったんではないかと思います。
数年前からアンプ内蔵のDSPが多くのメーカーさんから発売されるようになり、アンプを買う感覚でDSPもついてくるというお得感、ずいぶん身近になって最近のようにトレンドとも言えるくらいの人気になってきたと思います。
そんなわけで、すでにアンプ内蔵DSPなどを手に入れたユーザーさんが増えて、最近問い合わせが続いているのが、ハイレゾ再生にチャレンジしてみたいというご相談。
ほとんどの方が純正ナビから、もしくは社外ヘッドユニットからのアナログ出力(スピーカー出力かRCA出力)をDSPへ入力して楽しんでいるのではないかと思います。この場合、ヘッドユニットのD/Aコンバーターでデジタルをアナログに変換し、DSPの入力でアナログをデジタルにA/Dコンバーターで変換し、さらにDSPの出力でまたアナログに戻すという順番になりロスが発生します。
ご相談される方の多くが、ハイレゾの音源をそのままDSPに入力して楽しみたいというご相談になります。
DSPに光入力や、同軸入力、USB入力などがあるとデジタルでの入力が可能で、さらにはDSPのスペックにより96kHz/24なのか48kHz/24なのかとか違いがありますがデジタルのまま取り込んで、一度のD/A変換で出力することが可能です。
DSPはそれぞれユーザによって違いますが、ハイレゾの再生装置として一般的にはDAP(WALKMANなど)やスマホを使う方が多いです。少しマニアックになるとメディアプレーヤーなどもあります。
さてここまでいつもと違って写真もなく長文で退屈された皆様、すいませんでした。
DSPを使っているユーザーさんのハイレゾ化のために一緒に検討されることが多いのが例えばこのAUDISONの【B-CON】。LDACに対応しているのでブルートゥースでの高音質再生が可能。LDACはハイレゾとはうたっていませんがスペック的にはハイレゾ相当。B-CONの出力は光・同軸、RCAに対応しますのでお手持ちのDSPに合わせて光か同軸で入力してあげればOKです。
こちらは更に前からある定番商品ですがオーディオテクニカの【AT-HRD500】。
USBトランスポートと呼んでいますが、DAPやスマホからのUSB出力を高音質で光や同軸(RCAも可)へ変換します。USBケーブルは長くなると急激に信号が劣化します。DSP、アンプをトランクに設置するとRCAが短くできますが、運転席までのUSBとなると長くなってしまうので、このHRD500を前のシートのシート下などに設置してUSBを短く、そしてトランクまでは光ケーブルや同軸ケーブルで伝送すると言うシステムが構築可能です。
こちらが入力口。USBはタイプBです。
こちらは出力側。このHRD500はハイレゾシステム構築には非常に便利です。
という感じで今日はお問い合わせが多いので長文で書いてみました。それでもきっとわかりにくいという方も多いと思いますのでぜひご来店の上お尋ねください。お気軽にどうぞ。心よりお待ちしています。