この週末、個人的理由でお休みを頂いて
松本に行ってました。長野県松本市。
高校の修学旅行が志賀高原で3泊スキーと善光寺に1泊だったんですが、これ以来の長野です。軽く30年以上ぶりのご無沙汰です。朝一で福岡から羽田へ、途中大学に通う息子と立川で待ち合わせして「特急あずさ」で松本まで。宿泊は東京の息子の部屋なので、長野の滞在時間はとても短く。信州そばくらいは食べたかったですが、並ぶ余裕もなくマクドのテイクアウトで昼食。目的地に移動するバスの横で出発前の数分で食べて。
目的地は「キッセイ文化ホール」
セイジオザワ松本フェスティバルのゲストとして来日した「ジョン・ウイリアムズ」のコンサートを見るためです。このチケットがかなりのプレミアで。会場の外には「チケットを譲ってください」と紙に書いてアピールしている人たちがたくさんいました。この会場はけっこうコンパクトで2000席くらいなのでそれは争奪戦になりますよね。僕もダメ元で申し込んでいたら幸運にも当選して、なおかついい席で見れたので本当に幸せな時間を過ごしました。
このコンサートに行く話をすると、意外にジョン・ウイリアムズのことを知らない方もいらっしゃって、スター・ウォーズとかハリーポッター、E.T.、スーパーマン、インディージョーンズ、ジュラシックパーク、言い出すときりがないくらい有名な映画のサウンドトラックを作曲されている偉大な作曲家です。30年ぶりの来日、そして91歳ということで、この機会は絶対に逃したくなかったので本当に良かったです。小学生の時にスターウォーズを見て以来、彼の曲が体に染み込んでいたので、このコンサートは本当に素晴らしい時間でした。前半はステファン・ドゥネーヴという、やはり小澤征爾さんゆかりの指揮者が、後半がジョン・ウイリアムズがアンコールも含めると1時間半くらいでしょうか、ご高齢でありながらしっかりと指揮台に立ちオーケストラを指揮されていました。
指揮もさることながらサイトウ・キネン・オーケストラも素晴らしかったです。コンサートは全体を通してアットホームな感じで、ステファン・ドゥネーヴもジョン・ウイリアムズも「日本はとても美しい国で大好きです」とか小澤征爾さんとの友情とか、笑いを交えながら話してくれて、1曲毎の拍手の大きさもすごかったし。アンコールが終わってからのスタンディングオーベーションは20分くらい続きました。あの幸せな経験は、もうそうできないだろうなと思います。一緒に行った息子は音大で作曲を専攻しているので1曲終わるごとに急いでプログラムの隙間をメモで埋めてました。彼にもとても良い経験だったと思います。いつか、またこんな素晴らしい経験ができるといいなと思いましたし、音楽の素晴らしさもまた再認識しました。余韻も冷めやらぬまま、特急あずさで東京へトンボ帰り。帰りは息子と車内でしりとり。楽しい1日でした。