【AB級アンプ内蔵のDSP登場・試聴】

今日は新しいアンプ内蔵DSPのご紹介です。

ずいぶん早くからこのDSPの噂は聞いていました。アンプにこだわったアンプ内蔵DSP。

ミューディメンションという日本のブランドです。ロックフォードやグランドゼロをはじめ、有名所の海外カーオーディオブランドを多く正規輸入しているイース・コーポレーションさんが自社ブランドとして展開しています。20数年続いている歴史のあるブランドです。

今回はすでに販売中のDSP-680AMPV2の上位モデルとして登場のDSP610ABのご紹介。

10chアンプが内蔵されています。そのアンプがAB級というのが珍しい。殆どの場合、省エネで熱効率のいいD級アンプが使われています。一般的には高音質な外部アンプの殆どがAB級であることを考えると、アンプ内蔵DSPは手軽にシステムアップさせるための引き換えにアンプのグレードをD級に抑えていると言えるかもしれません。もちろん、アンプだけでなくDSPでもありますから、商品をアンプだけで評価することはできません。ただこのDSP610ABはその部分に特化したモデルということで期待値が高いなと思います。

また、入力が幅広いのもいいです。通常のハイレベルインで6ch、RCAで2ch(AUXとして)、デジタル入力としてOPTICALかCOAXのいずれか、さらにはBLUETOOTHにも対応しています。内部には電磁波吸収マットのRAM25や高音質ヒューズが採用されています。

別売りのコントローラーでソース切り替えやメモリ呼び出し、BLUETOOTHの曲操作ができるようです。

価格はDSP610AB132,000円(税込み)コントローラーは17600円(税込)

当店ではアンプ内蔵DSPページで工賃込み163900円でご紹介しています。

という感じでこのブログを書き上げたところ、偶然にも試聴機をもって営業さんが来店されました。

これは聴くしかないということで試聴室でさっそく聴かせていただきました。

ボディーも高級感が合っていいですね。電源も太いケーブルが使えますし、RCAプラグもしっかりしています。しいて言えばカプラーの都合上スピーカーケーブルはダイレクトに太いケーブルはさせないというところがちょっと残念なくらい。ケーブルにもこだわってシステムを組みたくなるくらいの音は出ました。

スピーカーはマイクロプレシジョンの7シリーズで試聴しました。いろいろとアンプ内蔵DSPを施工してきましたが、このDSPはたしかに音が違います。というより、10万円から20万円クラスの普通のアンプと遜色ないくらいのレベル。しかも10chもアンプが使えて、DSPがついていると考えると非常にお得だなと思います。このDSPは132000円税込みなので。中低域の解像度がしっかりしているのでスピード感があって余韻などの空間表現までゆったりと鳴らせます。質感表現も癖がなくて、しっとりとしたものも、明るくメリハリのある曲も、楽しく聴かせてもらえました。設定も何もせずアンプの音だけの試聴でしたが、これを実際に車にインストールした時、このDSPの良さが引き出せそうで、ちょっとわくわくする商品だと思います。

事前に聞いていた噂通りの商品ですね。いまアンプ内蔵DSPをご検討であればぜひ、選択肢の一つにおすすめします。では今日はこのへんで。

詳しくはメーカーサイトにて。